犬がペットフードを食べないときの対処方法

犬がペットフードを食べないときの対処方法

犬がペットフードを食べないときの対処方法

犬が突然食べなくなったら、いろいろと心配になりますよね。もしかして病気? 長い間食べなかったらどうしよう?どうしたらいいんだろう? そんな不安や疑問を解決するために具体的な対処方法をお伝えします。

対処法1:食生活を変える

フード自体が原因の一つかもしれません。他のワンちゃんが食べても、愛犬がその食事を食べるかどうかは、年齢、好みの味などに大きく影響されます。味の好みの変化や加齢が原因の場合、加齢によって、犬は思いがけず食習慣や味の好みが変化することがあります。さらに、しばらく同じご飯を食べ続けていると、それに飽きてしまい、食べなくなることもあります。このような状況に対処するためには、3つの方法があります。

ドッグフードを交互に与える

ドッグフードを変更すると、犬の食欲が増す場合があります。ドッグフードを選ぶ際のポイントは、安全性、風味、栄養バランス(添加物や内容物の有無)の3点です。飽きさせないためには、いろいろな食材を交互に与えることが必要です。ドッグフードは開封すると酸化するので開封してから1か月以内に食べきるサイズを選ぶことが大切です。ネットで販売されているオーガニックフードやプレミアムフードは偏りがあることがあります。フード選ぶに迷ったら動物病院にご相談ください。

トッピング

ご飯にチーズや肉、魚、野菜などをトッピングして、味に変化をつけることです。トッピングをすることで、愛犬の好物がより魅力的になり、食べてくれる確率が上がるかもしれません。

犬の年齢に応じてフードを与える

年齢によって、犬に必要な栄養素の量は異なります。また、消化など身体機能にも変化が生じます。そのため、犬の年齢に合ったドッグフードを選ぶことが肝心です。特に、離乳期から子犬期、成犬期からシニア期など、ライフステージの移行期には、犬の体調を見ながら食事を切り替えていくことが望ましいとされています。犬は食べ物を変えるとき、警戒心から食べるのを拒否することがあります。犬が食べ物を食べられなくなったときの警戒心を和らげることが重要です。新しいご飯と元のご飯を別々に出すのではなく、両方のご飯を同時に提供し、新しいフードの割合は7~10日間かけて、100%になるまで徐々に切り替えて下さい。急に変えるとお腹を壊すことがあります。

正しいフードの量を与える

年齢や体重、活動量によって必要なカロリーが変わります。フードの裏の表が参考になりますが、わからないときは動物病院に聞いてください。フードを与えすぎていたり、おやつを食べて過ぎているせいで、フードの食べが悪いことがしばしあります。

対処法2:餌の与え方としつけの仕方を変える。

次に、食事の与え方やしつけの方法を変えること対処法についても詳しく解説しています。

わがままで食べない

わがままを克服するための第一歩は「待つこと」と「見守ること」です。犬は「かまってほしい」という気持ちから、食事を摂らずに遊びたがることがあります。このような行動は、一般的に「わがまま」とみなされます。このようなわがままには、「待つ」「見守る」ことが最大の対処法です。ご飯を食べないからとおやつを差し出すと、ご飯よりもご褒美を常に要求するようになることがあります。おやつを与える場合でも、限られた量しか与えないように心掛けましょう。また、フードを与えるときは、犬が食べなくても10分間は器を下げておく必要があります。これは、フードを与えたままにしておくと、犬が「いつでも食べていいんだ」と判断して、やがて食べなくなる可能性があるためです。時間がかかるかもしれませんが、犬の体調を見ながら、犬のわがままに対処していきます。

健康な状態が続いている

おやつや水も摂取しており、下痢や嘔吐などの病気の兆候はありません。病気よりもわがままが原因である可能性が高いので、このような状況では一旦様子を見てみましょう。

レンジで温める

犬がわがままを言ってごはんを拒否しているときに、レンジで温めて香りをよくするのは効果的です。犬の食欲が刺激され、食事の香りによって受け入れ態勢が整います。犬は嗅覚が非常に鋭いので、香りをつけることは効果的です。食べ物の食感や固さを調べる。フードの食感や固さは、次に吟味する必要があります。犬は食感を重視するためです。

食べ物の食感や固さを調べる

フードの食感や固さは、次に吟味する必要があります。犬は食感を重視するためです。ぬるま湯で柔らかくしたものや、水を加えたら同じフードでも食べる場合もあります。半生フードは傷みやすく添加物が多いのでおすすめしません。

手で食べをさせる

犬はストレスが溜まっているときや、構って欲しいときに手で食べることがあります。ただし、手で食べさせることが習慣になると、食器から食べるのを嫌がるようになるかもしれません。子犬や病気で弱っているとき以外は、手で食べさせることに頼りすぎないほうがいいかもしれません。体調を見ながら適切な対処をすることが大切です。

対処法3:ストレス要因を減らす

引っ越しなどの環境の変化や運動不足によって、犬がストレスを感じたり、不安になったりすることがあります。このようなときは、心配や不安の原因を突き止め、その問題を取り除く、あるいは犬の感情に対処することが有効です。

犬のストレス要因

環境の変化(引越し、模様替え、家族やペットの増加、家族が進学や就職で家を出るなど)家族間のケンカ、運動不足、過労など老齢または健康状態病気による不安などストレスの解消にも時間がかかる場合があるので、根気よく続けることが大切です。

対処法4:運動量をアップさせる

運動量が減ると、摂取カロリーと同様に食欲不振が起こることがあります。特に室内飼いのペットや老犬は頻繁に運動が必要です。散歩の回数を意図的に増やす(老犬やケガをした犬には、ハーネスや車いすを使用して負担をかけないようにする)。室内遊びを積極的に取り入れるなど。

ペットの栄養·食事相談

当院では飼主様に対し、詳しい食事相談が必要な場合はペットの栄養学専門の先生へ紹介を行なっています。
対象:下記のようなお悩みがある方

・手作り食の栄養素の過不足評価と改善のためのアドバイス
・手作り食にしているけど、栄養バランスが不安な場合
・ダイエット(減量)したいけど、健康的に痩せたい時
・市販で販売しているペットフードや療法食選択のご相談
・現在の食事管理で、改善が見られない時
・腎不全と胆泥の併発のため、適した食事がわからない時
・低アルブミン血症と腎臓疾患の併発のための食事管理に迷う時
・食物アレルギーがあり、困っている時
・食欲がないときやうまく食べられないときなど

ペット栄養コンサルタント
奈良なぎさ先生

「New York School of Dog Grooming」(アメリカ)、「The British Institute of Homeopathy」(イギリス)、「Scholl of Nutrition Science 」(アメリカ)を経て「Clayton College of Natural Health」(アメリカ)にて「Holistic Nutrition」学士、修士取得。

ペット栄養管理士、認定動物看護師、臨床栄養指導、認定動物看護師1級。
12年間、板橋区の動物病院でペット栄養コンサルタントとして勤務後、2013年よりペットベッツ栄養相談(PetVets’Nutritional Counsel)を主催。主に動物病院の獣医師、看護師、クライアントの栄養相談を行う。中央動物専門学校他で講師を務めつつ、テレビやラジオ番組、雑誌連載など多岐にわたり活動。著書に「犬と猫の栄養学」(緑書房)「肥満犬、老犬のためのヘルシー手作り犬ごはん」(ブティック社)など多数。 日本ペット栄養学会、病態栄養学会、American Academy of Veterinary Nutritionに所属。

現在、ペットベッツにて、個別栄養相談を行なっている。

相談の流れ

1.当院にお問い合わせください。相談に必要な問診票を事前にメールもしくは直接お渡ししてご記入いただきます。

2.当院が奈良先生に連絡し、日時調整を行います。ご希望日時を電話またはメールにて調整します。連絡が取れるようにしてください。連絡がつかない場合、お伺いできない場合もございます。ご了承ください。

3.飼主様のご要望に合わせてオンライン、対面、電話などで問診票を見ながらご相談を行います。相談内容に応じてレシピの作成、フォローを1カ月間行います。(1カ月経過した後のフォローは別料金となります)

4.お支払いは現金のみの取り扱いとなっております。

ご希望の場合はまず一度、当院にご相談下さい。