ペットに全身に麻酔をかけて、子宮(卵巣)または、精巣を除去する手術です。繁殖する予定がない場合、不妊手術を行うことで様々な病気を予防することができ、発情期の問題行動での飼主様のストレス軽減にもつながります。
・望まぬ妊娠・出産を避けることができるほか、乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、卵巣腫瘍などの病気予防になります。
・発情時の大きな鳴き声が軽減されます。
・発情出血がなくなります。
・性格がおとなしくなり、攻撃的な行動の低下が期待できます。
・犬のマーキング行動が抑えられます。(尿をあちこちにしてしまう行為)。
・精巣腫瘍や会陰ヘルニア、前立腺肥大、肛門周囲腺腫などが予防できます。
・太りやすくなる
統計的には避妊・去勢手術を受けると10%ほど寿命が延びると言われています。
避妊手術も去勢手術も、初回発情前の生後6ヶ月~(一部犬種を除く)が目安です。初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍の発症を予防できることがわかっています。また雄の場合、本能的行動が現れる前に手術をすることで、マーキングをする癖がつきにくいといわれています。
手術はいつでも行うことができますが、雌は普段より手術中の出血が多くなる為できれば発情中を避けてください。また、中年期(おおよそ5歳)以上になると、より詳細な術前検査が必要になる場合があり、手術や麻酔に対するリスクを考慮したうえでも、より早期に手術を行うことをおすすめしています。
体重 | 去勢手術 | 避妊手術 |
---|---|---|
5㎏未満 | 33,000円 | 46,000円 |
5~10㎏ | 35,500円 | 48,750円 |
10~15㎏ | 38,000円 | 51,500円 |
15~20㎏ | 40,500円 | 54,250円 |
20~25㎏ | 43,000円 | 57,000円 |
25~30㎏ | 45,500円 | 59,750円 |
30㎏以上 | 48,700円~ | 62,500円~ |
不妊手術費用の内容は、麻酔、鎮痛処置、術後投薬、入院1泊、術後診察料を含みます。
※術前検査、点滴等別途費用がかかります。
※表示料金は税込です。
※卵巣・子宮・精巣に異常があった場合は追加で費用がかかる場合があります。
※犬の料金は体重別で異なります。
※5歳を超えていたり、持病がある場合などは追加で検査や処置が必要なケースがあるため、別途費用が発生する可能性がございます。
詳細は診察の際に獣医師へご確認ください。
動物へのストレスを軽減するための追加オプションです。不妊手術は全身麻酔を行うためオプションを一緒に行うことで動物にとって負担を軽減できます。詳しくは獣医師とご相談ください。
詳細 | 料金 | |
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乳歯抜歯 | 生後6ヶ月を過ぎても乳歯が残っている場合、不妊手術の際に抜歯をすることをおすすめしています。乳歯をそのままにすると永久歯の歯並びが悪くなり、歯周病にもなりやすくなります。 | 2,200円〜 |
マイクロチップ | マイクロチップは無麻酔で挿入することもできますが、通常の注射針より針が太いため、手術のタイミングでチップを入れておくことをお勧めしてます。 | 4,400円 |
手術は予約制となります。当院のご利用が初めての子は、手術前に診察をさせていただいておりますので、その際に手術日をご予約をお願い致します。手術にあたっては、十分な説明を心がけています。気になることがございましたら、どうぞお気軽に獣医師あるいは病院スタッフにおたずねください。
麻酔を使用するため、手術前日の23時以降はごはん、おやつは与えないでください。胃の中に食べ物がある状態で麻酔を使用すると誤嚥をする恐れがあるため、もし、23時以降に食べ物等を与えた場合、手術を延期することがありますのでご注意ください。お水は摂取可能です。
朝ごはん抜きで10時までにお越しください。
当院ではより安全な手術を行うため、下記の術前検査を行い、万全の準備で麻酔に臨んでいます。
・一般身体検査
・血液検査(CBC)
・胸部レントゲン検査
・血液生化学検査
なお、高齢のワンちゃんの場合や健康状態に応じて、上記以外の精密検査を追加することがあります。また、異常を認めた場合は、手術を延期させていただく場合もあります。
より安全に実施できる麻酔方法を行っております。手術中は循環・呼吸のモニタリングを行い、全身麻酔中のワンちゃんの状態をチェックしながら手術を進めています。
全身的な消炎鎮痛剤や手術部位の局所麻酔、さらにはワンちゃんの状態に応じて鎮痛薬を投与し、痛みに対しても、十分なケアを行います。
「卵巣摘出術」を実施します。一般的に避妊手術には卵巣のみを摘出する手術と卵巣と子宮を摘出する手術があります。避妊手術の目的の一つに子宮の病気予防がありますが、これは卵巣のみを摘出する手術でも十分効果が得られると言われています。また子宮は膀胱をお腹の中で固定することにも役立っていると言われているため、当院では卵巣のみを摘出する手術を行っております。
去勢手術では左右両方の精巣を摘出します。まれに精巣がお腹の中に留まっていることがありますがその場合は開腹手術が必要となります。
当院では、一般的な電気メスに比べ、手術時の組織への侵襲性が低く微細な切開・凝固を可能にすることができるRFナイフを用いて手術を行っております。RFナイフをもちいることで動物の身体の負担を軽減することができます。また、血管を結ぶ、腹膜や皮下組織を縫うなどに用いている体内に残ってしまう糸は、すべて吸収性の糸(しばらくすると溶けてなくなる糸)を使用しています。
手術当日は当院でお預かりいたします。翌日の診療時間内にお迎えにお越しください。術後の10日以降に抜糸、経過観察のため受診をお願いしています。
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